So-net無料ブログ作成
検索選択

井戸川さんを応援します②

【井戸川さんを応援します②】
 井戸川さんが福島県知事選挙に立候補する意向です。私は井戸川さんを応援します。

 井戸川さんと他候補(内堀氏と熊坂氏)の公約の大きな違いの1つは、放射能から県民を守る施策を県と県知事が自ら実行するか、しないか。

 『年間20mSv』で避難区域解除を進める日本政府に、県の権限でストップをかけるか、かけないか。

 この点では熊坂候補の主張は極めて弱い。県民から被ばく防止対策を問われて、「100mSv以下は知見がない」「1mSvなのか、5ミリなのか、10ミリなのか。丁寧に丁寧に健康診断をしていく」と答えました。これは福島県立医大や山下俊一の主張と同じ。また被災者支援法について、「国に要求し、相談する」という姿勢で、県が自ら被災者の要求を実現するとは言いません。

 井戸川さんは、県の施策で「チェルノブイリ基準で避難、疎開、保養、健康診断」を主張します。
 井戸川公式サイト http://www.idogawa-katsutaka.net/

1 健康を守る
 1)放射能被害のモルモットからの解放  
 1mSv/y以下を目指すことは譲らない。  放射能の安全基準は県民が判断する。この為の委員会を設ける。

 2)健康手帳
  全県民の希望者と1mSv/y以上の地域にいた人には健康手帳を交付する。  
 永く県民の健康と安寧を保障する。無料の健診、医療の充実。

 3)県民の避難計画  
 今すぐ避難計画・20mSv/y基準のの見直しと事故の反省に基づく正しい避難計画を作る。  
 そのための検討委員会設置。 

4)医大の改革   県民健康(管理)調査は検証し廃止する。健康調査・対策委員会を作る。

 5)大切な被ばく作業員の健康を守る 
 県に監視機関を作り県民と作業員を守る。



 井戸川さんと熊坂氏の「統一」を期待する意見が少しあるようですが、熊坂氏が何よりも上の争点で一致するか?それがなければ「統一」はあり得ない。逆に県民の期待・運動の勢いを削いでしまいます。

 

福島県知事選挙の争点は?/今後、井戸川さんの主張・政策を順番に紹介します

【福島県知事選挙の争点は?】
              idogawatirasi.jpgクリックして拡大、印刷も可。
 福島県知事選挙に井戸川さんが出馬表明して、選挙の争点がはっきりしました。

 福島では「脱原発か、原発推進か?」は争点ではありません。「原発再稼働」はもちろんあり得ない、原発を廃炉にするのが前提。自民党候補でも「再稼働」「原発存続」なんて言える力は無い。

 だから争点は、放射能被害への対策とその責任追及、特に東京電力に対する追及。例えば、

★東電に対して、原発被害者の補償と自治体の損害の賠償を自ら請求するか?

★「避難の権利」としての県の施策。これは具体的には避難区域の解除を進めるのか止めるのか? 避難希望者への避難住宅提供や、県知事が自ら発行した「2012年12月で避難希望者への住宅支援の打ち切りの要請通知」を撤回するか?

★そして福島県民健康調査の内容の全面見直し。福島県が主体で行うので、国でなく県自身が検査内容や検査回数、対象者を全県民に広げるよう決定するか否か? そしてその費用は国だけでなく東電に直接請求するか?

 曖昧な言葉でなく、明確な要求と方針の明示に、日本中の関心が集まります。それがなければ、何の特徴も無い一県の選挙で終わってしまいます。

【今後、井戸川さんの主張・政策を順番に紹介します】

 井戸川サポーターズに参加して頂ける方は、こちらに返信してください。
 → idogawasapo@gmail.com
  サポータ申し込み.jpg

福島を平和と希望のまちに変えよう!(井戸川さんを応援する勝手連)

【福島を平和と希望のまちに変えよう!】
 私も井戸川さんを応援します。沖縄県知事選挙のように、明快な主張で選挙の争点を作り出すことを期待します。 皆さんに、勝手連で井戸川選挙を応援することを呼びかけます。

 10/9告示、10/26投票。

 沖縄県知事選挙と同じく、対決軸/争点が明確になりました。国/東電の言いなりにならない。放射能被ばくの責任をとことん追求する。福島だけの問題ではない、全国に、世界に発信する選挙にしたい。これが井戸川さんの信念です。
b_07335874.jpg
 立候補の反響は大きくなっています。文化人にも。  
 https://twitter.com/kandakaori/status/511866501117132800

以下、転送。「井戸川サポーターズ」(勝手連)の募集です。参加してください。

***<拡散希望> このページを拡散してください。***

以下、転送

 井戸川サポーターズとは、福島県知事選(10月9日告示、26日投票)に立候補予定の井戸川かつたかさん(前双葉町長)を応援する勝手連です。

 井戸川さんを応援するボランティアで、各人ができることを自発的に取り組みます。

 支持を広げるつぶやき、はがき、メールなど。ポスターを貼る。くるま座のミーティング・集会。裏方の事務、お手伝い。なんでも・・。

 サポーターになる方は、このメールの一番下の項目を記入して、 返信(idogawasapo@gmail.com)してください。 お名前等は公表しません。 選挙ニュースをメール・FAXにて送ります。

 井戸川さんこそ、原発事故が起きた立地自治体の長として苦労し、県民の思いがわかります。県民の命・健康を守り、未来をつくることができます。今の県政が続くことは耐えられません。国に、世界に福島の声を発信しよう!

 井戸川かつたかさんの訴えと公約(要旨)
原発事故に勝つ!

『原発事故に負けるということは、今のまま何もしないこと。我慢はもうやめよう、十分苦労させられた。福島県民には負けてほしくない。勝ってそれぞれ生き抜いてもらいたい。今はそれぞれ離れて住もうとも、放射能の危険が去り、自然と共生できるようになったら、何倍も幸せな福島を再建していこう、平和と希望の福島を』。

国・東電の言いなりにならない。

原発事故の情報は開示し共有する。

県民に健康手帳を配布する。

県土にある放射性物質は全部片付けさせる。

保養・疎開は県がやる。

被害者団体を立ち上げる。

損害賠償請求は県が強く関与する。裁判を支援する。

大切な被ばく作業員の健康を守る。

事故調査倫理委員会をつくる。

東電に福島を絶対に壊させない。


<井戸川かつたかさんと共に、ピース&ホープ!サポーターズ参加申込み書>

 氏名

 住所

 電話                FAX

 メール

 *お名前等は公表しません。選挙ニュース、事務連絡のためです。送り先:idogawasapo@gmail.com

★事務連絡担当:高瀬晴久(放射能健診100万署名運動スタッフ)
   haruhisa-takase@nifty.com
  (電話) 080-1082-9980

原発損害賠償訴訟(大阪地裁)を傍聴しました

【原発損害賠償訴訟(大阪地裁)を傍聴しました】
 昨日(9/18)、大阪地方裁判所で福島原発事故の損害賠償裁判(関西訴訟)が始まりました。京都府・兵庫県ではすでに4回の期日が開催されましたが、大阪ではこの日が第1回目の期日でした。

 法廷は90人の傍聴席が満席。原告と弁護団と記者を除くと70人以上が法廷に入り、傍聴の抽選に漏れた150人以上は、他の会場で原告と弁護団の陳述の様子を模した報告会を聞きました。

 私は法廷で傍聴できました。3人の原告と弁護団の意見陳述が行われました。共通して強調されたことは、放射能の健康被害の不安と苦悩でした。

 「放射能が放出されていた時に、子どもを食糧の買い物に連れ出してしまった。」「避難所では放射能が入っていると判っている水を飲むしかなかった。」「子どもにマスクを無理にでも着けさせることができなかった。」

 避難後の甲状腺検査では、陳述した原告3人の子どもにそれぞれ、嚢胞が見つかったりA2判定であったこと、その痛恨の気持ちが語られました。

 父親と子どもが離れて暮らす避難生活の苦しさや、避難の必要を理解されない生活の中で迷うこともあるが、それでも避難を続けてきたのは「子どもに放射能の健康被害から守らなければ・・・・・・」という判断。

 当たり前ですが、原発事故の根本問題は放射能の健康被害です。このことを改めて浮き彫りにした裁判でした。

 弁護団も放射能被ばくの影響に焦点を絞った意見陳述。最後には弁護団長が甲状腺がんの多発にも言及した後、「公害患者は2度殺されると言われてきた。初めは公害の被害で、2回目は行政によって。森永ヒ素ミルク、水俣病、原爆症認定でも、国と地方行政は被害者を見捨てた。彼らを救済したのは司法だった。この裁判でも司法の判断を期待する」旨の陳述をしました。

 法廷が終わって原告・傍聴者も報告集会に合流。いくつかの特徴的な報告がありました。

 京都裁判でもそうでしたが、この日も原告らの意見陳述が終わるごとに大きな拍手。これを裁判長が「静かに!」と言って止めないことも珍しいですが、裁判後の裁判進行協議で裁判長が弁護団に、「原告の陳述に拍手が起こるのは判るが、弁護士の陳述にも拍手があるのはいかがなものか?」と笑いながら言っていたそうです。

 私もこの期日の法廷に参加し、「放射能の健康被害の不安」が国会や行政、司法を動かす力になると思いました。甲状腺がんの異常多発だけでなく、まだ表面化していない健康被害にも不安・関心が強くあります。これを声・形にする事が急務です。

【余談】
 法廷にテレビカメラが入り、最初の2分間を撮影しました。その間、裁判長も裁判所の職員も裁判を始めずに、ただカメラの前でじっとしているだけでした。

 いつもは権威を振りかざすような裁判所が、テレビカメラの前ではおとなしく2分間もポーズをとっている。テレビ局は裁判所より権力が大きいのかも。

大阪駅ヨドバシカメラ前で初めて署名運動に挑戦しました/井戸川さん立候補表明の動画

【大阪駅ヨドバシカメラ前で初めて署名運動に挑戦しました】
 9月15日に、放射能健診100万人署名運動全国実行委員会が、最も人通りが多い大阪駅前のヨドバシカメラ前で、放射能健診100万人署名を呼びかけました。

 人通りが多い分、人波が大きく速いので、少人数で署名を呼びかけても目立たない。大勢が集まって目立とう、と当日は30人が集まりました。
   IMG_2104.JPG
 釜凹バンドの皆さんも駆けつけて、「福島の空の下」「しゃーないわ」を歌って応援してくれました。

 初めは人の足の速さに戸惑いましたが、だんだん慣れてきて狭い通路でも署名に応じる人の姿が増えてきます。信号待ちの人達の中に入って話しかけるととても多くの人が応じてくれます。人の流れに負けない宣伝ができました。初めて署名集めに参加した人もいっぱい集めてくれました。
   IMG_2106.JPG
 結果は、2時間取り組んで署名は241筆。それ以上に「全ての人に放射能健診・100万人署名」の看板が目立ち、おおいに宣伝になりました。
 
 100万人署名運動を社会現象にする、社会に見える運動にするために、大都市で目立つ宣伝行動は有効です。今後も各地で取り組みます。

【井戸川さん立候補表明の動画】
 JNNのニュースですが、井戸川さんの記者会見の一部が見られます。
 
  http://news.cube-soft.jp/archive/10436.html
  来月投票が行われる福島県知事選挙に福島県双葉町の前の町長、井戸川克隆さんが立候補することを明らかにしました。

 「県民の主権を取り戻し、(原発)事故で我慢させない。心の復興が何よりも先」(前双葉町長の井戸川克隆氏)

 来月行われる福島県知事選挙に福島県双葉町の前の町長、井戸川克隆さん(68)が無所属で立候補することを明らかにしました。

 井戸川さんは2005年から2期8年、双葉町の町長を務め、原発事故で一時、多くの町民を役場とともに埼玉県加須市に避難させる対応をとりました。井戸川さんは独自の放射線管理区域を設け、県民に避難の選択肢を与えたいと話しています。

 福島県知事選挙には、井戸川さんのほかにこれまでに前福島県副知事の内堀雅雄氏(50)、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)、いわき市の牧師の五十嵐義隆氏(36)、茨城の接客業の高嶋努氏(51)の4人が立候補を表明していて、来月9日告示、来月26日に投票が行われます。(16日21:15) JNN/TBS

井戸川克隆さんが福島県知事選挙に立候補を表明

【井戸川克隆さんが福島県知事選挙に立候補を表明】

 詳しいことは今後紹介します。まずは第1報。
b_07335874.jpg
写真はhttp://www.daily.co.jp/society/politics/2014/09/16/0007335692.shtmlより。

http://sp.mainichi.jp/select/news/20140916k0000e010130000c.html
「毎日」2014年09月16日 20時02分

 任期満了に伴う福島県知事選(10月9日告示、26日投開票)に、前福島県双葉町長の井戸川克隆氏(68)が16日、無所属で立候補すると表明した。井戸川氏は双葉町長を2013年まで2期務め、同町に立地する東京電力福島第1原発の事故後の対応をした。
 知事選には、現職の佐藤雄平知事が出馬せず、事実上の後継である内堀雅雄・前副知事(50)が立候補表明している。井戸川氏は16日の記者会見で、原発事故を巡る県の対応について「情報の適切な伝達がされず、非常に残念だった」と批判、「本当のことをしゃべる候補者がいないと思い(立候補を)決断した」と語った。県外の原発について「多くの被害者がいるにもかかわらず、再稼働するのは信じられない」と述べ、原発再稼働反対を訴えるという。

 知事選には、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)らも立候補表明している。【岡田英】

決して「軽い」がんではなかった

【決して「軽い」がんではなかった】
 福島県の子どもの甲状腺検査の結果を評価するはずの「甲状腺部会」で、一部委員が「甲状腺検査を縮小するべきだ」と叫んでいることを、8月12日のブログに紹介しました。
→ http://no-nukes-hokusetsu.blog.so-net.ne.jp/2014-08-12

 その時に、より重大な話が福島県立医大の鈴木教授から報告されました。

 「手術で取らなくてもいい物まで取っているわけではない。声がかすれたり、リンパ節転移があるなど、治療が必要な人だけに処置している。」
 
 このことに関連した報道記事が紹介されていました。↓

【甲状腺がんの子供「原発影響考えにくい」 福島の検査で学会】
 2014/8/28 22:05   日本経済新聞 
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG2803U_Y4A820C1CR8000/
 福島県立医大の鈴木真一教授は28日、東京電力福島第1原発事故を受け福島県が実施している甲状腺検査で、がんの疑いが強いと診断、手術した子供の具体的な症例を横浜市で開かれた日本癌治療学会で報告した。
 がんは原発事故の影響とは考えにくいとの見方を示した上で、過剰診断や必要のない手術との声が上がっていることに触れ「基準に基づいた治療だった」と強調した。
 福島県の甲状腺検査は震災発生当時18歳以下の約37万人が対象。これまで甲状腺がんと確定した子供は57人、「がんの疑い」は46人に上る。子どもの甲状腺がんが急増した1986年のチェルノブイリ原発事故と比較し、鈴木氏は「症状も年齢分布もチェルノブイリとは異なる」とした。

 がんの57人のうち県立医大が手術した54人について、8割超の45人は腫瘍の大きさが10ミリ超かリンパ節や他の臓器への転移などがあり、診断基準では手術するレベルだった。2人が肺にがんが転移していた。
 残る9人は腫瘍が10ミリ以下で転移などはなかったが、7人は「腫瘍が気管に近接しているなど、手術は妥当だった」。2人は経過観察でもよいと判断されたが、本人や家族の意向で手術した。
 手術した54人の約9割が甲状腺の半分の摘出にとどまった。
 福島の甲状腺がんをめぐっては一部の専門家から「手術をしなくてもいいケースがあったのではないか」との指摘があり、患者データの公開を求める声があった。〔共同〕
 31002.jpg
(以上。新聞の画像は「もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション」ブログより)
http://blog.goo.ne.jp/chiba20110507/e/8cb8ecb51cda7237e451ab2175b07568

【「全員を対象にした調査だから、がんが多く見付かった」では済まない】
 国の「専門家」らが、「超音波で全員を検査したから小さながんも多く見付かった」という意味のことをよく言います。しかし実態は、103人のがん患者のうち約半数の45人の場合が「腫瘍の大きさが10ミリ超かリンパ節や他の臓器への転移などが」ある甲状腺がんで、決して小さくも軽くもありません。

 このような事態だから、2年に一度などと言わず半年に一回は甲状腺検査をしてほしい、というのがA2判定をされた県民の要求です。

甲状腺検査結果(8月24日公表分)①

【甲状腺検査結果(8月24日公表分)①】
 福島県民健康調査の最新データが8月24日に公表されました。
→ http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/80430.pdf

 その中の甲状腺検査結果を読むと、福島県が今まで主張していた「原発事故の影響とは考えにくい」が、もはや通用しなくなってきたことを意識してか、新たなごまかしをやったことが判ります。

 甲状腺検査の結果公表が進む中で、甲状腺がんの発見率に地域差があることが岡山大学・津田教授らの指摘ではっきり判ってきました。私も8月12日にそのことを紹介しました。

 福島県内の各地域の間に甲状腺がんの発見率の差がある。これは国や県の専門家がよく使う「スクリーニング効果だ」では説明がつかない現象です。原発事故の影響であることを強く示唆します。国と福島県は焦りました。

 そこで福島県は今回の公表時に地域別のデータとコメントを載せました。↓
page0016.jpgpage0031.jpg
                          クリックして拡大
 「<地域別比較による結果と考察ついて> (中略)
 ・一方、「悪性ないし悪性疑い」者率は「避難区域等13市町村」、「中通り」、「浜通り」はほぼ同様であったが、「会津地方」でやや低めであった。会津地方では二次検査完了者の割合が他の地域に比べて低めであり、その影響が考えられる。」

 これを見てマスコミも「地域ごとに差はない」と一斉に報じました。

 ところで統計処理は、真実を暴くこともできれば、真実を隠すこともできます。福島県が公表した「結果」は重大な、意図的な統計操作、ごまかしが施されたデータです。

 福島県は、「避難区域等13市町村」「中通り」「浜通り」「会津地方」の4つに層別して結果を出しましたが、このうちの「中通り」を更に5つの地域に層別した結果が下の図と表です。
page0020.jpgpage0010.jpgクリックして拡大。
 この層別は、前回5月の公表時の津田教授の層別を参考に、いわき市と北部の相馬市、新地町を「浜通り25年度」に統合、中通りの25年検査地域を「中通り25年度」に、会津地域を「会津」に括って統計計算をしました。その結果、

① 福島県の発表は、「中通り」の中に、とても発見率が高い地域と相対的に低い地域を全部たし合わせて平均し、差がないように見せます。ところが「中通り」の1次検査確定者16万7千人を5つの地域に層別すると、各地域の甲状腺がん発見率は10万人当たり23人から61人の間に分布します。その差は2.5倍です。

② 福島県は「会津地方では2次検査完了者の割合が他の地域に比べて低めであり、その影響」と言いますが、「会津」よりがん発見率が低い「中通り北」と「中通り25年度」の結果判定率は82%以上で、他地域と比べて大きな差はありません。

 ところで福島県の甲状腺検査結果を統計処理する上で困ったことが幾つかあります。

 その1つは、がん患者の年齢が詳しく判らないこと。市町村別に5歳毎の人数は公表されますが、それが1年、2年と経過すると年齢構成がどうなるのか?公表されません。 一方、甲状腺がんは福島県のデータにあるように、高学年(中~大学生)に集中して発見されます。だから検査年度が遅いほど、がん発見率が上がる傾向があります。ただし今はこれ以上は判りません。年齢一歳の上昇がどの程度がんの発見率を押し上げるのか?2011年度検査地域と2013年度検査地域とは、検査時点では概ね1歳の平均年齢差がありますが(年齢構成が異なるので、2歳の差にはなりません)、これらの分析には一歳毎のデータの公表が必要です。

 もう1つは、福島県の市町村の層別の方法が適切か?という問題。これは層別を、客観的に見て合理的だと判断される方法で行うしかないのです。その意味で、「調査年度」と「おおまかな地域」で区分して、各グループがある程度の人口を持つように層別できればOK、とするのが相対的には良いと思います。上の表と図は、「中通り」を5分割し、それ以外は福島県が行った層別を使って計算した場合です。これが完全無欠ではないですが、少なくとも福島県のごまかしを暴く上では有効でしょう。

 また例えば、いわき市と相馬市・新地町を浜通りの南北で別々のグループに別けると、地域的には合理的な層別ですが、後者の人口が6000人程度になって信頼性が下がります。(実際にこの2市町でがん患者は発見されないため、発見率は0になります。)

 層別の方法は皆さんでいろいろと試して見てください。同じ元データでも、いろいろな「結果」を導き出せることが判ります。あとはどのやり方が、より真実に近づけるか?(恣意性を排除できるか?)

 福島県の層別は悪い例です。放射能の影響を隠せなくなる直前の兆候です。