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安倍を倒そう②/安倍は倒せる/ 6・7MDS集会

【安倍政権を倒そう②】
 安倍総理大臣は武力行使をしたがっている。

 私がそう感じたのは、5月15日の彼の記者会見でした。
 → http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0515kaiken.html
 
 今のままでは「皆さんのお子さんやお孫さん」「お父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子供たち」が乗っている米国の船を自衛隊は守れない、と彼は繰り返しました。

 「世界の平和のためにまさに一生懸命汗を流している若い皆さん、日本人を、私たちは自衛隊という能力を持った諸君がいても、守ることができない」とも言いました。

 そんなにして、他国で自衛隊が戦争できるようにしたいのか?

 彼に言葉には明らかなウソがあります。イラク戦争の後、イラクで捕まった日本人3人を、時の政府(小泉)は守らなかった。見殺しどころか徹底して人格攻撃し、排斥しようとした。安倍も同じです。

 自衛隊に守られて活動するNGO、海外ボランティアとは何でしょうか? そんな活動を、日本の若者は海外でやっているのでしょうか?

 その安倍が「守りたい」と言ったのは、アルジェリアの日揮事件のように、現地の日本企業の社員、あるいは襲われた日本企業の現地資産。きっと資産を守る事が優先で、社員には関心はない。でも「企業の資産を守るために自衛隊が戦争」とは言えない。「お子さん、お孫さん」は武力行使する理由に使われるだけ。

 「航空・航海の自由といった基本的価値を守るために、これまで以上に貢献する」とも言いました。いつ、これらが基本的価値になったのか?国連憲章にも世界人権宣言にもそんな文言はない。

 但し、グローバル資本(他国籍企業集団)の文書には、「国際市場への自由なアクセスという言葉が良く出てきます。貿易と海外投資活動を自由に行うために、障害物を除去する。イラクの旧政権を戦争で排除し、国営石油会社を海外企業に民営化したことが、「国際市場への自由なアクセス」の一例です。

 私たちが国際紛争が原因でどこかの国へ自由にいけないとしても、そんな事は戦争の理由になりません。当たり前です。

 でも多国籍企業が中東や東南アジアへ行けない、自由に貿易・流通できないとなれば、これは武力行使の理由である。安倍総理はこう言いました。

 安倍政権は倒すしかない。

【安倍は倒せる】
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 発足当時に企んだ「96条改憲」は見事に失敗。そこで改憲手続きが不要な「憲法解釈の変更」で済まそうとしています。これも失敗したら、もう手も足も出ない。集団的自衛権の閣議決定のために、なりふり構わない。でも世論の壁がとても高い。そして安倍が描く日程はどんどん遅れ、後退しています。

 安倍政権は今、死にものぐるいです。

 私がそう感じたのは、4~5月の一連の安倍の決断。1つは武器輸出の解禁。2つ目は、麻生財務大臣に企業減税を飲ませたこと。3つ目が「財業代ゼロ法案」「有期雇用法制の改悪案」を立て続けに国会で通そうと企む姿勢。4つ目が原子力規制委員会の人事への介入。どれもグローバル資本の利益、99%の民衆の犠牲です。

 特に消費税が8%に上がり、今から10%に上げる議論を始めるこの時期に、経団連の第1の要求=企業減税=を丸呑みし、もう1つの要求=原発再稼働=に反則技を使うとは、どういうことか?

 民衆の反発は覚悟の上。資本の支援をつなぎ止めるため(資本も、いつまで安倍を支援するか判らない)、大企業へのサービスを振りまき、集団的自衛権に暴走を続けます。

 でも反対運動がどんどん大きくなっている。与党内に大きな分岐を作り、閣議決定への途がどんどん遅れ始めた。アベノミクスが崩れ、時間が経つほど安倍は不利になります。

  時は我らに味方する。Time is on my side, yes, it is.

  今ががんばり時。集団的自衛権の闘いで安倍を倒せる。

【6/7MDS集会】
 安倍政権を倒そう。安倍政権は倒せる。この展望に確信を持つために、情勢を学び、闘いの方針を確認しましょう。ご参加ください。

安倍内閣と倒そう

【安倍内閣を倒そう】
 集団的自衛権を内閣の憲法解釈の変更で実行する、クーデターのような荒技を企む安倍政権。

 自らの同調者のみを集めて集団的自衛権を実行するべく「報告書」を安倍に送った安保法制懇。ここの副代表は朝日新聞にあけすけに語りました。

 「首相と意見の違う委員などいない」「安保法制懇に正当性などない」〈「要らない」と言いたかったのだろう。〉
http://www.asahi.com/articles/ASG5M763GG5MUTFK018.html
 安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の北岡伸一座長代理は19日、自民党の会合で、「安保法制懇に正統性がないと(新聞に)書かれるが、首相の私的懇談会だから、正統性なんてそもそもあるわけがない」と語った。北岡氏は首相に提示した報告書の作成で中心的な役割を果たした。

 自民党の安全保障法制整備推進本部で講演した北岡氏は、安保法制懇のメンバーに集団的自衛権の行使に反対する人がいない、という報道についても「自分と意見の違う人を入れてどうするのか。日本のあしき平等主義だ」と強調。さらに「NHKだって必ず番組に10党で出すから、議論が深まらない。鋭い論法でやっていても、あとで視聴者から反発が起きる。安全保障の専門家は集団的自衛権に反対の人はほとんどいない」と持論を展開した


6/14「放射能健診実現・被ばくしない権利の確立を!西日本集会」

【6/14「放射能健診実現・被ばくしない権利の確立を!西日本集会」】
 6月14日、大阪に井戸川克隆さん(前双葉町長・放射能健診100万人署名運動全国実行委員長)を招いて講演集会を開催します。
001.jpgチラシのダウンロードはこちら→http://hinan.jimdo.com/

6月14日、『放射能健康診断実現!被ばくしない権利の確立を! ~放射能健康診断100万人署名を全国に広げよう~』西日本集会  

福島県双葉町前町長の井戸川克隆さんに講演していただきます。

日時・場所: 6月14日(土)13:30~17:00 大阪市浪速区民センター
参加協力費: 500円  ※定員400名まで。

内容
 ●基調報告
 ●講演 『避難は出来ない原発事故  なぜ、あなたが逃げるの????逆でしょう~福島に学んで避難の拒否宣言を~』
  ▸講師:井戸川克隆さん(福島県双葉町前町長・放射能健康診断100万人署名運動全国実行委員長)
 ●訴え 原発賠償訴訟原告・避難者
 ●報 告 『小児甲状腺がんアウトブレイク(異常多発)とドイツ国際会議の意義』
  ▸山本英彦さん (医療問題研究会・医師)
 ●報 告 『世界が見つめるフクシマ/放射能被害との闘い』
  ▸豊田護さん (週間MDS新聞社・記者)
 ●全体討議

呼びかけ
▸大飯原発差し止め訴訟で、歴史的な勝利判決が出されました。
判決は、「人格権」「幸福追求権」にまで踏み込み、原発運転を止めるよう判断しました。
また、フクシマ原発事故と被害の現実を前に、「人間の能力の限界」を認め、原発の危険性を指摘しています。
安倍政権の原発推進・再稼働制作に大きな楔を打ち込む歴史的判決です。

▸一方、原発事故の健康被害が拡大しています。5月19日新たなデータが公表され、福島県の子どもたちに89人の小児甲状腺がんが見つかったと報告されました。通常、100万人に1人といわれる小児甲状腺がんが、約28万7千人中89人(100万人に310人)も発見されるという異常事態。明らかに異常多発(アウトブレイク)です。

▸しかし、国や東電も福島県も「放射能の影響ではない」と因果関係を否定し何の対策もとりません。緊急に、国と東電の責任を明らかにし、「どこでも誰でも無料の放射能健康診断・治療」を制度化させる必要があります。

▸6月14日の集会では、福島県双葉町前町長の井戸川克隆さんや、低線量被ばくの危険性を訴える医療問題研究会の医師、避難者のみなさんと共に、「フクシマの現実」と被ばくについて考えます。
世論を喚起し、放射能健康診断・医療制度実現のために何が必要か。
大飯原発差し止め訴訟勝利判決を受け、どのように原発再稼動を止めていくのかなど討議します。
ぜひご参加ください。

放射能健康診断100万人署名にご協力ください→ http://hinan.jimdo.com/医療署名/

主催:放射能健康診断100万人署名運動関西実行委員会
<お問い合わせ> (小山)070-5653-7886/(山川)090-8536-3170 メール:yama-y@h6.dion.ne.jp


「美味しんぼ」問題の本質は、国と県の焦り/彼らの弱点「健康被害がない」と言えない

【「美味しんぼ」問題の本質は、国と県の焦り】
 「美味しんぼ」のことで2回書きましたが、改めて福島県と環境省のHPで、彼らが「美味しんぼ」をどう否定しているか、読みました。

 すると、とてもはっきりと彼らの弱点と焦りが見えてきました。

【福島県は、明らかなウソを言っている】 
 福島県のHPには2つの文書が掲載されました。そのどちらにも明らかなウソがあります。

「週刊ビッグコミックスピリッツ」4月28日及び5月12日発売号における「美味しんぼ」について (平成26年5月7日) 福島県
 → http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/63423.pdf

 これには、こんな記述があります。 

 「原発事故による県民の健康面への影響に関しては、・・・・・・・・・・・・・・全ての県民を対象とした県民健康調査、甲状腺検査やホールボディカウンター等により、放射性物質による健康面への影響を早期発見する検査体制を徹底しており」

 「これまでにこれらの検査の実施を通して、原発事故により放出された放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はありません。」

 「全ての県民を対象とした」のが「県民健康調査」だけのことなのか、「甲状腺検査やホールボディカウンター等」も含んでいるのか?この文章だけではわかりませんが、仮に甲状腺検査やWBCをも全県民対象と言うのなら、これは大ウソです。甲状腺検査は事故当時に18才以下の子どものみ、WBCに至っては20万人に満たない県民しか測定されていません。

 全ての県民を対象とした健康調査とは「基本調査」のことでしょうか?確かに福島県は全県民にアンケートを配りましたが、これは健康調査ではなく、「外部被ばく線量の推計」をする調査です。健康状態に関わる質問は、ありません。これも健康調査ではなく、ここでも福島県は大ウソを言っています。

 そして「放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はありません」と主張しますが、甲状腺がんの多発はもはや隠しようがない。

週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」に関する本県の対応について (平成26年5月12日) 福島県
 → http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01010d/20140512.html

 ここにはもっとはっきりと書いてあります。「県では、これまで全ての県民を対象とした「県民健康調査」「甲状腺検査」「ホールボディカウンター」等により、県民の皆様の健康面への不安に応える取組を実施してまいりました。」

 よくこんなウソが言えるな~、と思います。これは意図的な詐欺行為ですね。

 でも、実態を知っている福島県民がこれで納得するとは、とても思えません。

【被ばく量が低いから、健康被害が起こるはずがない???】 
 大ウソの次には、国連の権威を借りて、健康被害の可能性がないことを強調します。これは福島県も環境省も同じ。

 しかしこれらは「被ばくした線量が低いから、鼻血や健康被害が起こるはずがない」という勝手な思い込み、ただの憶測、または悪質なミスリーディングです。これでは健康被害がないことの証明にはなりません。

 なぜなら、「美味しんぼ」は推測でなく、現実に鼻血や健康被害があった、と表明したからです。「健康被害があった」に対して「そのはずはない」と言っても、回答になりません。問題は、「健康被害の事実があるか、ないか」です。

 そして福島県も環境省も、美味しんぼに抗議する文書の中で、「健康被害がなかった」とは主張していません

 まず福島県は、5月7日付の文書
 → http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/63423.pdf

 「・・・・・・高線量の被ばくがあった場合、血小板減少により、日常的に刺激を受けやすい歯茎や腸管からの出血や皮下出血とともに鼻血が起こりますが、・・・・一般住民は、このような急性放射線症が出るような被ばくはしておりません。また、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)の報告書(4 月2 日公表)においても、今回の事故による被ばくは、こうした影響が現れる線量からははるかに低いとされております。

 環境省はこう言います。→ http://www.env.go.jp/chemi/rhm/info_1405-1.html

 【放射線被ばくと確定的影響の1つとされる疲労感、鼻血といった症状との関係について】
 「国連(原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR(アンスケア))が、これまでの知見に基づき公表した「2011年東日本大震災と津波に伴う原発事故による放射線のレベルと影響評価報告書」(平成26年4月2日公表)によれば、住民への健康影響について、「確定的影響は認められない」とされています。」

 「東京電力福島第一原子力発電所の事故の放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません。」

 <参考(放射線被ばくと確定的影響の1つとされる疲労感、鼻血といった症状との関係について)>
 「福島県が実施している県民健康調査では、内部被ばく・外部被ばくとも、以下に示す結果となっており、これまでの科学的知見では「放射線による健康影響があるとは考えにくい」と評価される範囲となっています。疲労感・鼻血といった症状と被ばく量との関係が既に知られているほどの被ばくをされた方は確認されていません
  • 外部被ばく線量は、99.8%が5ミリシーベルト未満、99.9%以上が10ミリシーベル未満
  • 内部被ばく線量は、99.9%以上の方が1ミリシーベルト未満」
【彼らの弱点「健康被害はない」と言えない】
 このように、よ~く読むと、環境省と福島県の弱点が見えてきます。そして、なぜ彼らが、環境大臣や官房長官まで出てきて「美味しんぼ」を否定しようと躍起になるのか、も判ります。

 「美味しんぼ」が彼らの最も痛い弱点を突いたから。

 弱点とは「健康被害の事実」。そして国と県が、問診を含む健康診断をやっていないこと。

 繰り返しますが、環境省も福島県も「調べた結果、健康被害はなかった」とは言っていないのです。巧妙に言葉を並べて、健康被害がないかのように聞こえますが、言っているのは「低線量だから健康被害が起こるはずがない。」「放射性物質に起因する健康被害が確認された例はありません」にすぎません。

 健康診断をやっていないから、事実を以て「健康被害がない」と言えないのです。

 「美味しんぼ」は見事に国と県の弱点をさらけ出させました。井戸川克隆さんも、雁屋哲さんも、松井英介さんも、自分自身の体験や取材・調査体験を基に発言、発表しました。行政はこれを否定できませんでした。

 「どこでも誰でも放射能健診」の署名運動がますます広がる情勢になったと思います。 
 


「鼻血」の続き、井戸川さんの記者会見

【「鼻血」の続き、井戸川さんの記者会見】
 「美味しんぼ」が取り上げた原発事故後の鼻血の多発に対して、双葉町が小学館に抗議したのに続いて、福島県も抗議を準備するそうです。 双葉町は「差別を助長する」と主張したと。石原環境大臣まで出てきたことは、国の焦りを象徴します。原発派の最も弱い点の1つです。

 井戸川さんは9日、記者会見を開き、「発言の撤回はありえない」旨を表明。~ 「実際、鼻血が出る人の話を多く聞いている。私自身、毎日鼻血が出て、特に朝がひどい。発言の撤回はありえない。」「なぜあの(石原環境)大臣が私の体についてうんぬんできるのか。」

 ところで、いくつかのメーリングリストでも、些細な論争 ~「鼻血多発の統計があるのか?」「鼻血多発と放射線被ばくの因果関係を証明できるのか?」~ が続いているようです。

 私が先日このブログで書いたのは、『鼻血が多発しているか否か?これを調査し、確認してもらいましょう。国に、放射能健診で』 です。

 「因果関係は証明できない」は論外ですが、統計的な証拠がないことを理由に、「鼻血多発はなかった」と主張するのも本末転倒。 

 専門家、学者を自認する人なら、統計的な調査を自ら行うべきです。 自分で調べる力がないなら、調べられる人・組織を頼って、統計調査をしてください、と求めるのが先でしょう。

 私は井戸川さんたちと一緒に、国と東電の責任で、『どこでも誰でも放射能健診』を要求しています。
→ http://hinan.jimdo.com/

 それもせず、「鼻血多発はない」と言って済ましてしまうのは、甲状腺がんの多発【アウトブレイク】に対して、国と福島県が「原発事故と因果関係があるとは考えにくい」と言って不作為を決め込むのと、全く同じ。

 甲状腺がんの多発は広く知られ、行政も報道機関も否定できなくなり、因果関係の否定に躍起になり始めています。(さらに甲状腺検査そのものを縮小しよう、と言い出す変な学者まで動員しています。)

 「鼻血」も甲状腺がんのように、さまざまな健康被害の前兆ではないか?だから調べよう。 こう疑ってかかるのが、健康被害を未然に防ぐ人の態度です。

【「美味しんぼ」問題:前双葉町長が批判 石原環境相発言】
毎日新聞 2014年05月10日 00時02分(最終更新 05月10日 08時23分)
→ http://mainichi.jp/select/news/20140510k0000m040104000c.html

 東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが鼻血を出す漫画「美味しんぼ」の描写で小学館に抗議が寄せられている問題を巡り、作品に実名で登場した前福島県双葉町長の井戸川克隆さん(67)が9日、東京都内で記者会見し、「実際、鼻血が出る人の話を多く聞いている。私自身、毎日鼻血が出て、特に朝がひどい。発言の撤回はありえない」と述べた。石原伸晃環境相が同日作品に不快感を示したことについて「なぜあの大臣が私の体についてうんぬんできるのか」と批判した。

 一方、作者の雁屋哲さんは同日、自身のブログで「書いた内容についての責任は全て私にあります」とし、小学館の編集部に抗議しないよう求めた。【野島康祐】

福島県民健康管理調査⑩:甲状腺検査について(昨日の続き)

福島県民健康管理調査⑩:甲状腺検査について(昨日の続き)】
 表題の調査を監督する(?)検討委員会の下部組織「甲状腺検査評価部会」の第2回(3/2)の議事録が、今日公表されました。

 事故当時の18才以下の県民全員を対象にする「甲状腺検査」が、今年度から2巡目の検査に入ります。今後は、20歳未満は2年に一度、20歳以上は5年に一度の検査を続ける、はずです。

 ところが、これを見直す(減らす)べきという主張が、この部会の会議で現れました。

 → http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/62600.pdf  

 読んでいくと後半で、甲状腺検査の過剰診断による不利益(県民に不安を与える、必要ない医療処置など)と甲状腺検査による死亡率低下の効果がないことを理由に『甲状腺検査を見直すべきだ』という委員と、甲状腺検査は県民の不安に答えるために、また放射線被ばくとの関係もわかるので『あくまで続けるべき』という委員・オブザーバーとが、相当激しく論争しています。詳しくは議事録を読むか、下のその抜粋を載せたので読んでください。

 『甲状腺検査を減らすべき』という主張の先頭に立つ渋谷健司氏は、「国立大学法人東京大学大学院医学系研究科 国際保健政策学教室 教授」、そして別の所には「一般社団法人JIGH理事長」とあります。以下は彼の文章から。

 「医療のグローバル化。」「保健医療は日本に比較優位があり、アベノミクスの成長戦略の要である。今後、日本はこの分野で世界にもどんどん進出していくべきだ。」

 「公衆衛生には、国家安全保障的役割もある。」

 「創薬の市場は、各国の関連産業が他国市場も視野に入れてグローバルな競争を行っており、他の産業セクターと同様に、グローバルな競争の中では、先行して革新的な製品を開発した企業が多くの収益を得る。このため「革新的創薬」をいかに推進していくかが、今後の我が国の大きな課題なのだ。」 その他いろいろ。

 製薬資本・医療産業の利益を国益であると感じている、こんな指向性の彼が何故、甲状腺検査の縮小を主張するのか? 私はよくわかりません。「政策として不適切、非効率」とも思っているでしょう。 しかしそれだ
け? 直感的に、このまま甲状腺検査を続けさせるのはまずい、と感じたのか?

 もう一人、津金昌一郎氏は「独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター長」。

 「国立がん研究センター予防研究部の津金昌一郎部長は『被ばくを避けるために、外出を控えたり野菜を食べなかったりすると、逆にがんのリスクが上がるおそれもある。過剰に心配せずに生活してほしい』と呼びかけています。(5月15日 21時23分 NHK ニュースより)」

 「東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線の影響に関心が高まるなか、1年間に浴びても差し支えないとされる量の100倍に当たる100ミリシーベルトを被ばくしたときのがんの発症率の増加は、野菜不足や受動喫煙の場合とほぼ同じだとする調査結果を、国立がん研究センターがまとめました。」

 この人はもう少し背景がわかりやすいです。国立がんセンターもレントゲンや放射線をいっぱい使うので、自然と原子力村の一員になるのですね。

 もう1つ、議事録の終わりの方に出てきますが、県立医大は会津地方の甲状腺がんの発見率のデータを1つの目安にしているようです。 逆に見ると本音では、福島県の他の地域は放射能汚染されているので、過剰の甲状腺がんは発生する、と感じているのか?(多分そうでしょう。)

【一部を抜粋】(渋谷健司 部会員)
 ・・・・・・そもそも、今、福島県で行っている「甲状腺検査」が当初の目的を達成できるのかということについて、個人的に疑問に思っていて、・・・・・・・・・・・・・・・・・はっきり結論から言うと、現状のままの福島県の「甲状腺検査」を続けていても、いずれも評価できないと私は思います。なぜならば、今の先行検査をベースラインとして、時系列で罹患率の推移を見ても、例えば死亡率の低下が「甲状腺検査」によるものかわからない
 それから、罹患率の推移を放射線被ばくに寄与することは非常に困難だと思います。なぜなら、それは対照群がないからですね、「甲状腺検査」する群としない群、それから、放射線の影響を受けている地域と受けていない地域というのが存在しない訳です。津金先生がおっしゃっていましたが、唯一可能なのは環境省が実施した4,500 人の甲状腺検診ですけれども、いかんせんサンプルが少ないですから、がんを検出するまでのパワーがない。では、もっとサンプルを増やして、放射線の影響がすくないような西日本のような地域と大きいサンプルでそういう比較試験・コホートを立ててやるべきかというのも1 つの手ですが、それにもトリックがあって、それをやると先ほど津金先生がおっしゃった過剰診断・過剰治療というのが出てくる訳で、そのリスクをどう考えるか。・・・・・・・・・・・・・・

(津金昌一郎 部会員)
 ・・・・・・・・・・ばく露評価のデータが出ていましたけれども、それを今までの過去の用量反応関係と当てはめて考えると、甲状腺がんのリスクが大きくなるであろう集団というのが、非常に小さい集団であろうことからそれを検出するということをやろうとすると、ほとんど検出できないとは基本的に思います。
 ばく露評価から考えて、リスクがないという人に対して調査であればいいのかもしれませんが、検査をするということは、それによる不利益ということもよく考えてやらないと、それによる利益がほとんどないにも関わらず、あまりにも多くの人に不利益を与えるということが起これば、事業としては良いものではないと思います。

(渋谷健司 部会員)
 ・・・・・・・・・・・・過剰診断の可能性によって、安心を与えるつもりが逆に、不安や不信感を招いてしまったという現状を、この「甲状腺検査」というのは示していると私は思っていて、検査を続けるべきなのか、・・・・・

(鈴木教授)
 ・・・・・・・・・・・・・・今回は、福島県の子ども達の放射線の影響の不安を解消するために、長きに渡って見守るということで、これは生存率を向上させるとかそういうことではないということが1つと、西先生がおっしゃっるように、我々は何でも手術をしている訳ではなくて、一定の基準を持って、そういう弊害を防ぐために経過を見ているものや、または5mm 以下は明らかに癌であると思われる場合以外は二次検査をせず経過観察しております。そういうなかで、つい先日までは逆にA2 判定ののう胞は、我々は2 年後で十分なほどほとんどが良性で、2 年後の再検診で間に合うと思いますと説明しておりましたが、それでも、ここにいる人もそうかもしれませんけれども、もっと短い間隔で検診すべきだとおっしゃっていたなかで、やっと今、A2 については3県調査の結果などから皆さんの御理解を得られるようになってきました。その辺のことは(過剰診療に関する問題)予想されたことではあるのですが、注意して考えなければならないと思います。

(渋谷健司 部会員)
 鈴木先生のご発言で2 つお伺いしたのですが、1 つ目は過剰診断は予想されていたと、それから死亡率の低下云々に関することではなくて、とにかく子どもたちの超音波検査をしなければいけないという、それがプライマリーオブジェクティブだとおっしゃいましたけれども、それは逆ではないですか。検診の目的は、死亡率を下げることですよね。

(鈴木教授)
 そこが、大きな間違いだと思います。福島医大の健診は検査の「検」を使っていません。健康診断の「健」です。 ← (これは、私は初めて聞きました)

(渋谷健司 部会員)
 言葉あそびはどうでもいいんです。それでは、もう1 度聞きますが、今の超音波検査の目的は何ですか

(鈴木教授)
 ・・・・・・・・・・・・今、会津地方のデータをまったく考慮していない時期で、中間報告で話している中ですけど、会津地方は極めて線量が低いという中で、どのくらいの頻度があるかということ。今後、それが長きに渡って見守って行く中で診断率にどのぐらい差があるかというのを見ていくのがデザインだと思います。

(渋谷健司 部会員)
 先生の仮説はなんですか。要するに個人レベルのドーズと将来の甲状腺がん罹患率というのが何らかの、ドーズレスポンスリレーションシップがあるということが仮説な訳ですか

(鈴木教授)
 急激な甲状腺癌の増加があるかないかということを見ていくことです。今は放射線の発生がないと思われる時期のものを診ていますが、これから数年経って放射線の影響でがんが急増するようなグループがあるかないかを比較するとこが必要になりますので、今までまったくやられていなかったベースラインの調査を今やっているということです。

(渋谷健司 部会員)
 それを、福島県内のデータで推移を見るだけな訳ですよね、要するに。

(鈴木教授)
 もちろん、基本的に福島県内は広いと思いますので。

(西美和 部会員)
 出発点は、私の考えでは子どもを持つ親御さんや県民の不安がものすごくありましたので、それでまず検査をやろうというのが出発点だと思うんですよ。これは正しかったと思うんですよ。それで、こういうデータが出てきたから、このままで良いとも思いませんから、どこかで今度は色々なことを次に進める道を選ぶ必要あると思います。出発点のことを先生おっしゃられたら喧々諤々ですよ。

(渋谷健司 部会員)
 いえ違います、出発点のことではなくて、今のこの段階で、今のままでいいのかどうかということです

  中略

(欅田尚樹 部会員)
 福島県としては、非常にご苦労されながら検査されているなと思いますが、先ほど鈴木先生のご発言で確認したいのですが、今のような議論を受けて、現在のデータとしては会津地域などを内部コントロールとして持って、今後評価する方向を考えたいと思っていらっしゃいますか

(鈴木教授)
 もちろん、会津だけではなくて、県内には線量の低い地域もございますから、今後はやはり、それぞれの線量というのは非常に重要になってくるかと思います。

福島『県民健康管理調査』⑨~子どもの甲状腺がんのこと/もっと問題なこと

福島『県民健康管理調査』⑨~子どもの甲状腺がんのこと】
 少し前の4月27日、堺市で井戸謙一弁護士の講演を含む集会がありました。

 集会の目的は、堺市が放射能健康診断を行うよう求めること。

 この集会で井戸弁護士の講演は、参考になる内容でした。ここで紹介するのは、そのうちの2点です。

【チェルノブイリの甲状腺がんの発生年齢】
 福島県率立医大は、福島県の甲状腺がんは「原発事故の影響とは考えにくい」と繰り返します。

 その理由の1つが、「チェルノブイリでは(事故当時年齢が)0~4歳児に甲状腺がんが多発したが、福島ではこの年齢には甲状腺がんが見つかっていない。」 だからチェルノブイリとは異なる甲状腺がんだ、というもの。実際に「県民健康管理調査検討委員会」で、このような意見が飛び交っています。

 井戸弁護士はこの点を批判しました。
 (以下、私が理解する内容)
これはウクライナの甲状腺がんのデータ。↓
            7-2a.gif
 http://phnetwork.blogspot.jp/2011/05/blog-post_10.html によると、「出典 東京電力」です。
            a31b5cde.gif
 これは、 http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65792144.html より。

 これらのグラフの1986~1989年を見ると、事故時年齢0~4才のこどもには甲状腺がん患者が0人ではないがとても少なく、同5~9歳と同10~14歳の年齢層で明らかに0人でない患者が発見され、しかもこの時期から増えている。(15歳以上のデータはないのかな?)

 今、福島では特に、事故当時に11~15歳と同16~18歳の年齢層で、甲状腺がんの異常に多い患者が発見されています。福島県のHPより。↓
            page001.jpg
結論は、福島で見られる異常多発はチェルノブイリの経験と重なるところが多い、ということです。

【もっと問題なこと】
 井戸弁護士は講演の中で、「甲状腺検査を縮小するべき」という意見が勢いを増している、と警告しました。こっちは大問題。

 「県民健康管理調査」の甲状腺検査の計画は、2011~2013年度に「先行調査」、2014年度以降に本番の検査を行います。(「先行検査」というのは、2013年度までは放射能による甲状腺への健康影響はない、という前提をもとに、放射能の影響が出るかもしれない2014年度以降との比較をするための事前調査、と位置づけられています。だから今までに放射能の影響があっては困る、というのが福島県と国の意向です。)

 この「本番」の検査を縮小しようという議論が行われている???

 これからが、チェルノブイリでいう「4~5年後の甲状腺がんのアウトブレイク」が明らかになった時期に当たります。 それを隠すため??? でも今さら福島県がそんなことできるのか???

 その議論を確認しようと、「県民健康調査」検討委員会 第2回「甲状腺検査評価部会」(平成26年3月2日開催)の議事録を探しましたが、まだ公表されていません。
 → http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-b2.html

 これが公表されたら、また紹介します。

TV報道に井戸川克隆さん。「鼻血」を語る/

【TV報道に井戸川克隆さん。「鼻血」を語る】
 全国交歓会のML(4/30)から、紹介します。

 今週月曜日発売の漫画雑誌『ビックコミックスピリッツ』の『美味んぼ』に井戸川さんが登場しました。放射能による影響(鼻血)をめぐり、反響が大きく、TBSが報道。

 井戸川さんは取材に対して、

「私の話したことは全部入っています。果たして風評被害でしょうか。私はそんなつもりは全くありません」

と、堂々とはっきりと語っています。

http://news.tbs.co.jp/20140430/newseye/tbs_newseye2189353.html

 放射能の健康被害への影響は、まさに、政府・福島医大との論争真っ最中。

 帰還推進・被ばく政策を進める今だからこそ、必死に叩いてくるのは当たり前。

 私たちは正論を述べ、これをチャンスに堂々と放射能健診100万人署名運動にまい進していきましょう。

 TBSには、「鼻血を訴える人が多く存在する」事実。

 編集者(小学館)には、「次週も掲載を」と励ましを伝えましょう。【ここまで引用】

【私も見ました】
 私も上のTBS報道を見ました。

 報道の最後に出てきた野口邦和氏も、「鼻血があったと言うのは間違いではない」旨を認めているし、「美味しんぼ」の作者・雁屋氏は自分の体験を書いている、井戸川さんも多くの鼻血の事例を見ている。これが事実です。

 (もちろん、鼻血の事例を聞いたことがない人がいても不思議でないし、そんな人も多数いるでしょう。それが「鼻血多発」を否定する根拠にはならない、という点が重要。)

 「鼻血多発」を危惧する合理的な根拠がある。 放射能と因果関係があるかないかは、それから考えるべきこと。野口氏は何を根拠に因果関係を否定したのか?その点の言及はありません。

 もし、『今まで放射能被ばくによる鼻血多発の事例はなかった』ことが彼の根拠であるなら(これはあくまで私の想像です)、それは事実を「理屈」でねじ曲げる本末転倒。

 いずれにしても、放射線被ばくで鼻血が多発する理屈も、多発しない理屈も、いくらでも机上で作れます。重要なのは、事実。

 まずは鼻血が多発しているか否か?これを調査し、確認してもらいましょう

 誰に? それこそ国に、どこでも誰でも放射能健診(問診)で。

【以下、TBSの報道の書き起こし部分】
http://news.tbs.co.jp/20140430/newseye/tbs_newseye2189353.html
 の書き起こし↓

 「ビッグコミック・スピリッツ」に連載中の人気グルメ漫画「美味しんぼ」が物議を醸しています。主人公の新聞記者が原因不明の鼻血を出しているのですが、実はこれ、福島第一原発に取材に行った直後という設定。前双葉町長も登場して、「福島では同じ症状の人が大勢いる」と話しています。風評被害を助長するとの指摘も出ていますが、果たして作者の意図は。

 人気漫画「美味しんぼ」の主人公・新聞記者の山岡士郎が福島第一原発を取材した直後・・・

 「それにしても最近ひどく疲れて」

 そして・・・
 「まあ、あなた、鼻血よ!」
 「山岡くん、どうした!」

 突然鼻血を出し、医師の診察を受ける山岡記者。福島を訪れたほかの登場人物も次々と鼻血が出たと訴えます。作品の中で、医師が「福島の放射線と鼻血を関連づける医学的知見はない」と話す場面もありますが、こうした放射線の影響をめぐる表現が「風評被害を助長する」などとして、物議を醸しています。

 「うちの父も(福島)第一原発まで仕事に行ったことがあるが、そんな話は一切ないし、間違った知識を植え付ける原因になる」(福島県民)
 「こういうのを書かれると困っちゃう。風評(被害)を生みだすようなもの」(福島県民)

 福島県内でスピリッツを扱う書店でも・・・

 「いろいろ出版物はたくさん出ているけれど、鼻血が出たというのはちょっとこれはどうなのでしょう」(角忠 佐々木規雄さん)

 福島県双葉町の前の町長、井戸川克隆氏。作品の中では、疲労感や鼻血を訴え、「福島では同じ症状の人が大勢いる」と発言しています。実際にはどう考えているのでしょう。

 「私の話したことは全部入っています。果たして風評被害でしょうか。私はそんなつもりは全くありません」(福島・双葉町 井戸川克隆前町長)

 「美味しんぼ」の作者・雁屋哲氏は、これまでにも1年にわたり福島県で取材をし、「福島の真実」編として単行本にまとめています。

 また、雁屋氏は「原発問題を考える」というテーマで昨年末にオーストラリアの生活情報サイト「日豪プレス」の取材を受け、鼻血の件を自分自身の体験として語っています。取材を担当した馬場氏は・・・

 「(雁屋氏が)取材に行かれて 体験したことをそのまま載せているという印象。食に関連して取材する中でいろいろ畏敬の念を持っていると感じる。それが(原発)事故で失われかねないというのを残念な思いで『何とか守っていけないか』というのが彼のスタンス」(雁屋氏を取材した日豪プレス 馬場一哉編集長)

 しかし、これまでに何度も福島県を訪れている放射線防護学の専門家は、「鼻血と被ばくとの関連性はない」と断言。作品を厳しく批判します。

 「鼻血があったことを言うのは 間違いでないにしても、学問的にはまるで否定できることまでも真実であるかのように書くとすれば、福島の人の不安をあおることになるので適当ではないと思う。(鼻血と)被ばくとの関係はない。その点は確信をもっていただいていい」(日本大学准教授 野口邦和博士)

 出版元の小学館は、「鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図はない」「綿密な取材に基づき作者の表現を尊重して掲載させていただいた」としています。

(引用ここまで)


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