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人質と囚人の交換を期待したが・・・

【人質と囚人の交換を期待したが・・・・】
 人質事件が最も悪い結果となりました。

 私は「ヨルダンに日本人人質と囚人の交換を頼み込め。その代わりにヨルダンに補償金を払え」と安倍内閣に要求しました。 ヨルダンが途中までその方向に動き、期待しましたがダメでした。

 昨年8月に「民間軍事会社」の人質が捕まってから6か月間の国と最高責任者・安倍の動きを見て、幾つか思ったこと。

 私の結論・要求は、日本はイスラム国と取引し、人質を取り戻すこと。そしてイスラエル、エジプト、イラクなどへの一切の援助を取りやめること。戦争と占領の資金を「人道支援だ」とうそを言って中東に送り続けることが、米軍の占領政策を支え、民衆の犠牲を増やします。

【安倍は失態を演じた】
 安倍は人質事件をネタにして、集団的自衛権のための法律を国会で一気に通る賭けに出るでしょう。最近は憲法改正の日程の願望まで言い出しました。

 しかし願望と現実は、多くの場合一致しません。安倍は失態を演じました。人質事件は世論にどう映ったのか?

 安倍がずいぶん頼りにするネット世論は「自己責任」の大合唱だったそうです。でも安倍は自己責任という言葉を使いません。自己責任と叫んだら、邦人救出をネタに集団的自衛権法案を通す上で妨害になります。(本当は安倍も、自己責任だ、と叫びたかったでしょうが。)

 その意味で、ネット世論は安倍の願望より遅れていて、安倍の追い風になりまぜんでした。どっちも質は良くないですが。

 ジャーナリストの人質を救えという世論は、後藤さんの実績・渡航目的などの報道で、かなり大きくなったように思います。朝日新聞はじめマスコミは後藤さんの母親も大きく取り上げ、後藤さんを勇気あるジャーナリスト・子どもに優しい人道家と描きました。朝日新聞には武力・挑発でなく非軍事での解決を求める読者の声が溢れました。安倍政権にさんざん叩かれた朝日の反撃かな?と思ったくらいです。それが可能なくらいの世論はありました。

 安倍のエジプトでの演説と比較する時、安倍がいかに無知、または無関心、または無頓着であったか、浮かび上がります。

 「ISILと闘う周辺各国に総額で2億ドル程度、支援を約束する。」

 安倍は、アメリカと軍事協力下にあるイスラエルやエジプト・ヨルダン歴訪で調子に乗ってイスラム国ISILと戦いたい気分に満たされて、これらの言葉を選んだと思います。ここには「人道支援」という文言は一言ともありません。人質が大問題になってから急に言い訳に使い出した言葉です。

 安倍の大失態。 過失?それとも挑発?

 国会で共産党の小池議員に、この演説が人質に与えた影響の認識を問い詰められた安倍は、答えることができず、慌てふためいて回答を拒否しました。一番痛い点を突かれたから。安倍も世論がそこに注目していると感じています。この場面はテレビにも何度か放映されたそうです。

 ISILは2億ドルの身代金を要求しました。これは安倍がエジプトで発表したISILと闘う周辺各国に約束した「2億ドルの支援」と同じ金額。まさに安倍の演説を利用して、挑発してきたのです。

 また民主党の福山議員に、この演説原稿を作った過程を問われた外務省は答えられず、安倍が「私の責任で作った」旨を答えました。

【外交努力も能力も皆無】
 安倍の弱点は、自力の外交交渉をできず、国内世論にも押されて、ヨルダンに全てを預ける以外に手がなかったことです。

 ISILとの交渉チャンネルもなく、人質問題が大きく取り上げられてから慌てて動き出して、結局何もできなかった。その上で、もし人質が解放されていたら・・・・・。

 ヨルダンは人質の交換に動きました。実際には、ヨルダンの人質はすでに殺されていたので交換は成りませんでしたが、もし人質交換で後藤さんが解放されていたら、日本は安倍が言う「テロに屈しない」とは逆に、イスラム国との交渉に乗って「ギブ&テイク」という形になります。安倍は自ら、米英との堅い反テロ有志連動を壊すはめに陥ったかもしれません。

 人質解放に失敗した安倍は、自分の責任を回避したくて「罪を償わせる」「日本人に指一本触れさせない」と叫んでいます。それで集団的自衛権法案を強行するのか?

【あらゆる援助、「人道支援」にも反対】
 複雑な中東の政治・軍事事態を解決するためには、イスラエル、イラク、エジプトなど各国政府への一切の援助を止める事です。これらの国では、あらゆる援助は武器弾薬、軍事関連施設、戦闘員の給料と賄賂に化けます。

 アフガニスタンが良い例です。日本からの4500億円は、例えば警察軍の設立と訓練費。インフラ整備、開発支援とは、専ら米軍と米軍の現地請負運輸業者と軍閥が使う高速道路(「リング道路」)の建設など。「人道支援」も米軍占領下の地域で米軍の「人心掌握作戦」の一環として学校、病院建設に使われました。

 政府のヒモ付きNGOも同じ役割を果たします。

 人道支援もダメ?  ダメです。政府・外務省が人道支援など本気でするはずがありません。これは、アフガニスタンへの軍事援助に抗議して外務省の中東関連の課と何度も交渉して、私が実感したことです。彼らは平然とウソをつき、シラを切ります。環境省よりもたちが悪い。

 政府が中東に執心なのは、ISILが迫るイラクの油田地帯には日本企業も進出していて、それがISILに取られたらたまらない、と思った経営者が政府の周りに一杯いるから。

 自社の海外財産くらい自社で処理しろ。それこそ自己責任です。そんな物のために戦争を起こして現地の民衆の命を犠牲にするな。 日本の軍隊と兵隊を使うな。

 政府間のあらゆる金と武器の流れを止める事が、戦闘・テロを止める近道です。そして集団的自衛権法案とともに安倍政権を葬ることが、全く可能な情勢です。
 
   

【傭兵・民間軍事会社】
 ところで人質問題が大きく動き出したのは、後藤さんの救出の段階になってからでした。もう1人の人質は昨年8月から捕まっていたのに、国はほぼ何もしなかった。

 理由は、彼が民間軍事会社の売り込みに渡航したこと。これでは、集団的自衛権を解禁したばかりの政府は動けなかったでしょう。 ~ 民間軍事会社を自衛隊が救出する、なんて事が邦人救出の第1号となったら、安倍にとって大変な失態になります。

 傭兵は、ジュネーブ条約など戦時国際法では最も卑しい人間とされ、戦争中の保護の対象にされません。~ 戦争を自ら引き起こす連中には、市民や正規兵、ゲリラ兵らと同等の権利を与えない。

 民間軍事会社も似たような物。これが前面に出ると安倍の願望が邪魔されるから、放置したのではないか。そう思っています。
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